法律解釈の手筋

再現答案、参考答案、法律の解釈etc…徒然とUPしていくブログ… ※コメントはTwitterまで!

解答例

ロースクール入試・予備試験・司法試験・演習書等の解答例/参考答案例をUPしていきます。

2021(令和3)年度 慶應ロー入試 民事訴訟法 解答例

解答例 第1 設問1(以下民事訴訟法については法名略。) 1 前段について (1) XはYを被告として消費貸借契約に基づく貸金返還請求訴訟を提起するものと考えられるが、かかる訴えに訴えの利益が認められるか。 ア 将来給付の訴えについては、あらかじめその…

2021(令和3)年度 慶應ロー 刑法 解答例

解答例 第1 問題1(以下、刑法は法名略。) ① 60条、181条2項、177条 実行の着手が認められるため[1]。 ② 60条、65条1項、252条1項 占有者は、真正身分であるため[2]。 ③ 60条、199条 積極的加害意思を有し、過剰防衛が成立しないため[3]。 ④ 235条 不法領得…

2021(令和3)年度 慶應ロー入試 民法 解答例

解答例 第1 設問1(以下、民法は法名略。) 1 第1に、BはAに対し、562条1項本文に基づく追完請求をすることが考えられる(559条、562条1項本文)。 (1) Bは、Aに対し、2020年7月15日、本件機械の製作及びα工場への設置工事について、請負代金3000万円、設置…

2021(令和3)年度 慶應ロー 憲法 解答例

解答例 1 第1に、新型インフルエンザ等対策特別措置法(以下「法」という。)が、45条2項に基づく休業要請に従って休業した事業者に対して補償を行う旨の規定がないことが、憲法29条3項に反し、違憲無効とならないか。法令に正当補償規定がない場合に、憲法29…

令和2年度 司法試験 刑法 解答例

解答例 第1 設問1(以下、刑法については法名略。) 1 甲が、Bに対して、自己が暴力団組員であるように装って、「Aから債権の取立てを……うちの組の若い者をあんたの家に行かせる」などと言って、Bを畏怖させ、よって金銭を交付させた行為に恐喝罪(249条1項)…

令和2年度 司法試験 刑事訴訟法 解答例

解答例 第1 設問1 1 下線部①の取調べ(以下「本件取調べ」という。)は、実質的逮捕や強制手段等を用いた取調べにあたり、違法な取調べとならないか。 (1) 逮捕とは、個人の意思を制圧して、身体を拘束するという重要な法益侵害を伴う強制処分である。任意…

令和2年度 司法試験 民法 解答例

解答例 第1 設問1 1 第1に、BはCに対し、代金減額請求(民法563条1項)の抗弁を主張することが考えられる。 (1) 契約①は、乙建物の売買契約であるが、その具体的な内容として、Aがチェロの練習とするために、特に優れた防音性能を備えた物件であることが合…

令和2年度 司法試験 民事訴訟法 解答例

解答例 第1 設問1 1 課題1について (1) 本件において、本件建物の明渡時に生じる敷金返還請求権について将来給付の訴えが認められるか。 (2) 将来給付の訴えについては、あらかじめその請求をすることが必要な場合に限り許される(民事訴訟法135条)。請…

令和2年度 司法試験 倒産法 解答例

解答例 【第1問】 第1 設問1 1 詐害行為取消訴訟は、破産手続開始決定によって中断する(破産法45条1項)。したがって、本件訴訟1も、令和2年12月2日時点で、中断する。 2 破産管財人は、中断した本件訴訟1について自ら受継することができる(破産法45条…

平成30年度 予備試験 民事実務基礎 解答例

解答例 第1 設問1 1 (1)について Xは、YのAに対する売買代金債権に対して仮差押え(民保法20条1項)の申立て(民保法13条1項、民保規則13条)。をしておくべきである。 仮差押えによって、第三債務者であるAに対して弁済禁止効が発生し(民保法50条)、Aは、Y…

平成30年度 予備試験 刑事実務基礎 解答例

解答例 第1 設問1 1 「被告人が罪証を隠滅すると疑うに足りる相当な理由」の判断は、①罪証隠滅の対象②罪証隠滅の態様③罪証隠滅の客観的可能性④罪証隠滅の主観的可能性の観点から判断する。 2 本件では、Aは本件被告事実の公訴事実について否認していると…

令和元年度 予備試験 民事実務基礎 解答例

解答例 第1 設問1 1 (1)について AY間の保証契約に基づく保証債務履行請求権[1][2] 1個 2 (2)について 被告は、原告に対し、金200万円及びこれに対する平成30年6月16日から支払済みまで年1割の割合による金員を支払え。 3 (3)について (1) ① (あ)…

令和元年度 予備試験 刑事実務基礎 解答例

解答例 第1 設問1 1 「罪証を隠滅すると疑うに足りる相当な理由」とは、勾留によっては防止できない程度の罪証隠滅のおそれがあることをいう[1]。罪証隠滅のおそれについては、①罪証隠滅の対象②罪証隠滅の態様③罪証隠滅の客観的可能性及び実効性④罪証隠滅…

平成23年度 予備試験 民法 解答例(新規定対応)

解答例 1 Dは、Cに対し、所有権に基づく甲土地明渡請求をすることが考えられる。かかる請求が認められるためには、①D甲土地所有②C甲土地占有が認められなければならない[1]。 2 ①D甲土地所有について (1) 甲土地もと所有者Aは、Bに対し、平成20年3月5日甲…

平成24年度 予備試験 民法 解答例(新規定対応)

解答例 第1 設問1(1) 1 物上保証人たるBは、いわゆる検索の抗弁(453条参照)を主張することができるか。 2 保証人には検索の抗弁の明文規定があるが(453条)、物上保証人には明文規定がない。保証人に検索の抗弁が認められる趣旨は、主債務者が債務を履行…

平成25年度 予備試験 民法 解答例(新規定対応)

解答例 第1 設問1(1) (以下、民法は法名略。) 1 本件契約の有効性 (1) 債権譲渡は、意思表示の時に債権が現に発生していることを要しないところ(466条の6)、現在債権と将来債権をまとめて担保の目的とする債権譲渡担保契約も認められる。もっとも、い…

平成26年 予備試験 民法 解答例(新規定対応)

解答例 第1 設問1 (以下、民法は法名略。) 1 Aは、Cに対し、債務不履行に基づく追完請求として修補請求(559条、562条1項本文)をすることが考えられる。かかる請求は認められるか[1]。 (1) AとCは、A邸の外壁について、B邸と同じ仕様に改修するという内容…

平成27年 予備試験 民法 解答例(新規定対応)

解答例 第1 設問1 1 FはBに対し、共有持分権に基づく返還請求権としての甲建物明渡請求をすることが考えられる。かかる請求の要件事実は、①甲建物についてF共有持分権を有すること②Bが甲建物を占有していることが必要である。 2 Fに共有権持分権が認めら…

平成28年度 予備試験 民法 解答例(新規定対応)

解答例 第1 DのBに対する請求 1 請求の法的構成 ①DはBに対して解除に基づく原状回復義請求(545条1項本文)として500万円の金銭返還請求②債務不履行(415条1項本文)に基づく40万円の損害賠償請求[1]③196条1項に基づく50万円の費用償還請求をすることが考えられ…

平成29年 予備試験 民法 解答例(新規定対応)

解答例 第1 設問1[1](以下、民法は法名略。) 1 Cは、Aに対し、所有権に基づく妨害排除請求としての本件登記抹消登記請求をすることが考えられる。 2 第1に、Cは、自己が完全な所有権を取得したことを主張することが考えられる。 (1) 甲建物は、Bの…

平成30年度 予備試験 民法 解答例(新規定対応)

解答例 第1 設問1[1]‘(以下、民法は法名略。) 1 ①債務履行責任について (1) CはAに対し、415条1項に基づく損害賠償責任を負うか。AC間には直接の契約関係がないため、問題となる。 (2) 発注者あるいは元請人(以下、「発注者等という。)は、下請業者の労…

平成23年度 予備試験 民事訴訟法 解答例

解答例 1 原則的検討事項 (1) 控訴状の控訴人欄は「Z」と表示されているところ、被告と異なる者が控訴提起しているため、本件控訴提起は不適法ではないか。 (2) まず、被告と控訴人が異なるかどうかを判断するために、本件訴訟における当事者が誰かを検討…

平成24年度 予備試験 民事訴訟法 解答例

解答例 第1 設問1 1 第1訴訟の既判力(114条1項)が第2訴訟に作用するか。 2 第1訴訟に生じる既判力の範囲はどこまでか。 (1) 既判力とは、確定判決の判断に与えられる通有性ないし拘束力をいう[1]。その趣旨は紛争の一回的解決であり、その正当化根拠は…

平成25年度 予備試験 民事訴訟法 解答例(民法新規定)

解答例 第1 設問1(1) 1 アについて (1) まず、債務者が別訴を提起することは、重複訴訟禁止(142条)にあたり、許されない。 (2) 次に、Bが被保全債権を争って訴訟参加をすることが考えられるが、いかなる方法によるべきか。改正前民法の下では、当事者…

平成26年度 予備試験 民事訴訟法 解答例

解答例 第1 設問1 1 第1に、Xは、Wに対して別訴を提起し、裁判所に対して、弁論の併合(152条1項)をする旨の職権発動の申し出をすることが考えられる。しかし、かかる方法は、弁論の併合が裁判所の裁量に委ねられており、必ずしも本件訴訟の手続で併せて…

平成27年度 予備試験 民事訴訟法 解答例

解答例 第1 設問1 1 訴訟物とは、訴訟の審判の対象となるところの権利関係[1]をいい、実体法上の権利を基準に考える。 交通事故の不法行為に基づく損害賠償請求の訴訟物について、判例[2]は、人的損害の財産的損害と精神的損害はまとめて1つであるとする…

平成28年度 予備試験 民事訴訟法 解答例

解答例 第1 設問1(1) 1 証拠調べの結果、明らかとなった事実のうち、「甲土地をY2のために譲渡担保に供した」との認定を判決の基礎とすることは、弁論主義第1テーゼに反し、弁論主義違反である。 2 弁論主義とは、資料の収集・提出を当事者の権能かつ責…

平成29年度 予備試験 民事訴訟法 解答例

解答例 第1 設問1[1] 1 訴え提起時までに発生する利得分について かかる利得分についての訴えは、現在給付の訴えであることが明らかであるため、訴えの利益が当然に認められる。 2 訴え提起後口頭弁論終結時までに発生する利得分について かかる利得分に…

東大ロー入試 令和2年度(2020年度) 公法系 解答例

解答例 第1 設問1(以下、行政事件訴訟法は「行訴法」という。) 1 Aは、関税法(以下、「法」という。)93条の規定がなかったとしても、通知について処分取消しの訴え(行訴法3条2項)により、①の入手を実現することができる。 2 上記訴えによる場合、上記通…

東大ロー入試 令和2年度(2020年度) 刑事系 解答例

解答例 第1 設問1(本設問では、刑法は法名略) 1 Yの罪責 (1) Yが、Aを自働車(以下、Aを入れていた自動車を「本件車両」という。)後部のトランク内に入れ、よって、Aを死亡させた行為に、監禁致死罪(221条)が成立する。 ア 「監禁」とは、一定の場所からの…