2024-01-01から1年間の記事一覧
解答例 第1 設問1(以下、民事訴訟法は、法名略。) 1 裁判所は、以下のとおり、相殺の抗弁を時機に後れた攻撃防御方法として却下すべきである(157条1項)。 2 本件は、相殺の抗弁であるが、他の主張と同様に、時機に後れたといえる。 (1) 同項の趣旨は、…
解答例 第1 設問1 1 令和5年8月21日から9月20日までにかかる未払給料債権について (1) 未払給料債権の法的性質 破産手続開始前3か月間の破産者の使用人の給料の請求権は財団債権となる(破149条1項、2条7項)。 本件では、令和5年11月21日にAの破産手続開始…
解答例 第1 設問1 1 課題1 (1) 任意的訴訟担当とは、本来の権利義務の主体の意思に基づいて行われる訴訟担当をいう。 (2) 明文なき任意的訴訟担当は、弁護士代理の原則(54条)や訴訟信託禁止(信託法10条)を潜脱する危険性がある。そこで、①弁護士代理の…
第1問 第1 設問1 1 第1に、Dは、役員責任の査定の裁判の申立て(178条1項)をすることが考えられる。 (1) Bは、A社がすでに債務超過の状態にあったにもかかわらず、独断で弟に対する貸付行為をしている。経営状態が悪化しているような状態においては、…
1.はじめに 2.民事実務基礎 (1) 要件事実本 (ⅰ) 大島本 (ⅱ) 新問研 (ⅲ) 手引き (ⅳ) 類型別 (ⅳ) 要件事実・事実認定ハンドブック (ⅴ) 論点精解改正民法 (2) 事実認定 (ⅰ) 事例で考える民事事実認定 (3) 民事執行・保全 (ⅰ) 基礎からわかる民事執行・保…
解答例 第1 第1問 1 XYは、和解契約において、訴えを取り下げる旨の合意をしているところ、かかる訴え取下げ合意により、本件訴訟の訴えの利益が消滅し、裁判所は本件訴訟を却下しなければならないという影響を及ぼす。 2 訴えの取下げ合意の効果について…
解答例 第1問 第1 甲の罪責 1 甲が交通道路に立ち入った行為に、建造物侵入罪(刑法(以下、法名略。)130条前段)は成立せず、何らの犯罪も成立しない[1]。 (1) 甲は、歩行者の通行が禁止されている高速道路に管理者の意思に反して立ち入っているものの、高…