法律解釈の手筋

再現答案、参考答案、法律の解釈etc…徒然とUPしていくブログ… 

『刑法事例演習教材[第2版]』 問題30 「暗転した同窓会」 解答例

解答例 第1 第1暴行について 1 甲乙が共同してBに対し暴行を行う中で甲が第1暴行によってBを死亡させた点について、甲乙には何らの犯罪も成立しない。 2 甲乙の上記行為について傷害致死罪の共同正犯(205条、60条)の客観的構成要件は充足する。 (1) 甲乙…

『刑法事例演習教材[第2版]』 問題28 「元風俗嬢の憤激」 解答例

解答例 第1 乙の罪責 1 乙は、Aに対し、基本的検査をして不適合輸血をしない注意義務があるにもかかわらずこれを怠り不適合輸血をした行為に業務上過失致死罪(211条)が成立する。 (1) 乙は医者としての職務として上記行為に及んでいるところ、職務又は社会…

『刑法事例演習教材[第2版]』 問題20 「クリスマスイブの事件」 解答例

解答例 1 甲が、Aに対し、睡眠薬を大量に混入させたビールを飲用させた行為に、殺人未遂罪(203条、199条)が成立する。 (1) 甲の上記行為は、殺人罪の「実行に着手」(43条本文)したといえる。 ア 実行行為とは、法益侵害惹起の現実的危険性を有する行為をい…

京大ロー入試 平成30年度 民法 解答例

解答例 第1 第1問 小問1[1] (以下、民法は法名略。) 1 Cは、Aに対し譲渡担保権に基づく返還請求としての甲土地引渡請求をすることが考えられる。かかる請求が認められるためには、①被担保債権が存在し、②有効な譲渡担保権設定契約が締結されていること③②…

京大ロー入試 平成30年度 刑事訴訟法 解答例

解答例 1 自白法則とは、被疑者・被告人が自己の犯罪事実ないし公訴事実の全部又は主要部分を認める供述について、その供述が任意にされたものでない疑いがあるときに証拠として用いることを禁止する証拠法則である(憲法38条2項、法319条1項)。その趣旨は、…

京大ロー入試 平成30年度 刑法 解答例

解答例 第1問 (以下、刑法は法名略。) 第1 甲の罪責 1 甲が、Aに対し、殺意を持ってAの左側胸部を包丁で強く突き刺して殺害した行為に殺人罪(199条)が成立する。 (1) 甲の上記行為は、Aの胸部という人体の枢要部を包丁という殺傷能力の高い凶器で強く突き…

一橋ロー入試 平成28年度 民法 解答例

解答例 第1 設問1小問1 1 DはBCに対して所有権(206条)に基づいて甲建物明渡請求をすることが考えられる。 2 本件BD売買は、AからBに代理権授与がないため、後述の日常家事にあたらない限り、無権代理(113条1項)となる。Aの追認(116条)もないため、本人…

一橋ロー入試 平成29年度 民法 解答例

解答例 第1 設問1 小問1 1 Aは、Bの本件解約は自己都合による解約であるため、本件契約で定めた600万円の違約金条項に基づいて、600万円の支払い請求をすることが考えられる。これに対してBは、本件解除は自己都合による解約ではなく、債務不履行解除(541…

一橋ロー入試 平成28年度 民事訴訟法 解答例

解答例 第1 設問1 1 第1に、Aは、仮に確認の利益が認められたとしても本件Bの確認訴訟は、金額の上限を定めていないため、訴訟物特定責任を果たしておらず、訴え却下判決がなされるべきであるとの反論をすることが考えられる。 (1) 判例[1]は、一定額を…

一橋ロー入試 平成29年度 民事訴訟法 解答例

解答例 第1 設問1 1 第1に、Yは更新拒絶の正当事由を認める旨主張しているが、自白が成立し、弁論主義第2テーゼ(審判排除効)によって、裁判所は正当事由の存在があることを判決の基礎としなければならないのではないか[1]。 (1) 弁論主義第2テーゼと…