法律解釈の手筋

再現答案、参考答案、法律の解釈etc…徒然とUPしていくブログ… ※コメントはTwitterまで!

令和3年度 予備試験 商法 解答例

解答例 第1 設問1(以下、会社法は法名略。) 1 第1に、乙社は、適法な手続を経てCが甲社の代表取締役になり、取引基本契約が適法に締結された、と主張することが考えられる。 (1) まず、取締役会設置会社の場合、代表取締役の選任は取締役会の権限である…

令和4年度(2022年度) 慶應ロー入試 憲法 解答例

解答例 1 Xらは、Bを被告として、不法行為に基づく損害賠償請求訴訟を提起したと考えられる[1]。不法行為の要件事実は、①原告の権利又は法律上保護される利益の存在②被告が①を侵害したこと③②についての被告の故意または過失④損害の発生及び額⑤②と④の因果…

令和4年度(2022年度) 慶應ロー入試 刑事訴訟法 解答例

解答例 第1 設問1(刑事訴訟法については、以下法名略。) 1 憲法35条1項、刑事訴訟法218条1項 第2 設問2 1 そもそも令状主義(憲法35条1項、刑事訴訟法218条1項)の趣旨は、令状裁判官が「正当な理由」を事前に審査し、あらかじめ捜査機関の恣意的権限行…

令和4年度(2022年度) 慶應ロー入試 刑法 解答例

解答例 第1 問題1 ① 203条、199条 器物損壊罪と殺人罪に構成要件的重なり合いがないため ② 254条 死者に占有が認められないため[1] ③ 61条1項、104条 防禦の濫用であるため[2] ④ 204条 被害者の承諾が成立しないため[3] ⑤ 130条前段、235条、130条前段、20…

令和4年度(2022年度) 慶應ロー入試 商法 解答例

解答例 第1 設問1(以下、会社法は法名略。) 1 本件取締役会決議には369条2項違反の瑕疵があり、無効である。 2 本件取締役会決議には、369条2項の違反が認められる。 (1) 取締役会決議では、「特別の利害関係を有する取締役」は議決権を行使することが…

令和4年度(2022年度) 慶應ロー入試 民法 解答例

解答例 第1 設問1 1 Eは、Cに対し、本件賃貸借契約に基づく賃料支払請求をすることが考えられる。かかる請求が認められるか。 (1) AはCに対して、2017年10月20日、月額50万円、賃貸期間を2017年11月1日から2022年3月31日までと約定して、本件建物を貸…

令和4年度(2022年度) 慶應ロー入試 民事訴訟法 解答例

解答例 第1 設問1 1 裁判所は、Yの、Xを被告とした、Xに販売した輸入家具の未収代金400万円の支払を求める訴え(以下、「本件後訴」という。)について、請求棄却判決をすべきである。 2 本件後訴には、XがYを被告として、工事請負代金債権600万円の支払…

令和3年度 予備試験 刑事訴訟法 解答例

問題文 問題文はこちらから。 解答例 第1 設問1(以下、刑訴法は法名略。) 1 ①の逮捕は、準現行犯逮捕(213条、212条2項)として、適法である。 2 甲は、「左の各号の一にあたる者」にあたる。 (1) まず、甲は、「贓物」を「所持しているとき」(212条2項…

最速で司法試験・予備試験に合格するための基本書等

はじめに こういう記事を書くのは、実は初めてかもしれない。 今までも僕のおすすめする基本書等をまとめてほしいという要望はそれなりにあったのであるが、情報商材に近いような気がしてなんとなく気が進まなかったし、他の受験指導者のブログやnoteでも十…

令和3年度 予備試験 刑事実務基礎 解答例

解答例 第1 設問1 1 小問1 (1) 罪証隠滅のおそれについて(刑事訴訟法60条1項2号) ア 「罪証隠滅のおそれ」とは、証拠に対する不正な働きかけによって、判断を誤らせたり、捜査や公判を紛糾させたりするおそれがあることをいう。罪証隠滅のおそれの有無…

令和3年度 予備試験 民事実務基礎 解答例

解答例 第1 設問1 1 小問1 賃貸借契約に基づく一部請求に係る55万円の賃料支払請求権[1] 2 小問2 被告は、原告に対し、55万円を支払え との判決を求める。 3 小問3 あ 原告は、被告との間で、令和2年6月15日、甲建物を、賃貸期間を同年7月1日から令…

令和3年度 予備試験 商法 再現答案【Aさん】

再現答案 設問1. (1)乙社は、代表取締役副社長の名称を付されたCは表見代表取締役(会社法354条)にあたり、甲社は、本件代金を支払う責任を負うと主張することが考えられる。乙社は、契約締結時に「善意」であったから、「名称を付した」場合といえる…

令和3年度 予備試験 刑事訴訟法 再現答案【Aさん】

再現答案 設問1.Pによる甲の準現行犯逮捕(213条、212条2項)は適法か。 (1)この点、準現行犯逮捕が適法となるには、①逮捕者にとっての犯罪と犯人の明白性、②時間的・場所的近接性、③212条2項各号のいずれかに該当することが必要であると解する。 (2…

令和3年度 予備試験 刑法 解答例

解答例 第1 乙の罪責(以下、刑法は法名略。) 1 乙が、Xの介護に疲れ果てたことから、同人を殺害しようと決意し、某月30日、自宅において、手で同人の首を絞め続け、よって、同所において、同人を窒息により死亡させた行為について、殺人罪(199条)が成立す…

令和3年度 予備試験 民事訴訟法 解答例

問題文 問題文はこちらから。 解答例 第1 設問1(以下、民事訴訟法は法名略。) 1 小問1 (1) 第1に、Yは、XY間には債権債務関係がないことを争うため、Zの側へ共同訴訟参加をすることが考えられるが、そもそもYには本件訴訟における被告適格が認められな…

令和3年度 司法試験 民事訴訟法 解答例

解答例 第1 設問1(以下、民事訴訟法は法名略。) 1 課題1 (1) 引換給付判決をすることができない場合、裁判所としては、請求棄却判決をせざるを得ない。それでは、裁判所は請求棄却判決と引換給付判決のいずれをすべきであるか。処分権主義(246条)との関…

令和3年度(2021年度) 東大ロー入試過去問 刑事系 解答例

解答例 第1 設問1(設問1では、刑法は法名略。) 1 Xが、Aに対し、同人の顔面を手拳で殴打し、よって同人を死亡させた行為に傷害致死罪が成立する。 2 Xが、A宅において、Aの写真にライターで火をつけたものの火が枕やベッドに燃え移らなかった行為につい…

令和3年度(2021年度) 東大ロー入試過去問 民事系 解答例

解答例 第1 設問1(設問1(ア)では、民法は法名略。) 1 (ア)について (1) C社は、Fに対して、法定地上権による占有権原の抗弁を主張することが考えられる。かかる反論は認められるか。 (2) 法定地上権が認められるためには、①抵当権設定時に土地の上に建…

令和2年度 予備試験 刑事実務基礎科目 解答例

解答例 第1 設問1 1 小問1 (1) 認定した間接事実の概要 本件犯行前後に、本件犯行現場付近の応接テーブルにAの指紋が付着していたこと (2) 認定プロセス 犯人は、令和2年2月1日午後2時から午後9時45分の間に、J県L市内のV方において、Vの胸部を刃物で…

令和2年度 予備試験 行政法 解答例

解答例 第1 設問1 1 本件条項には、以下の検討のとおり、法的拘束力が認められない。 2 本件条項はいわゆる公害防止協定であるところ、公害防止協定の法的性質が何かが問題となる[1]。公害防止協定は、相手方との合意である以上、原則として民事法上の法…

令和2年 予備試験 憲法 解答例

解答例 1 報道関係者が犯罪被害者等に対して取材等を行うことを禁止する旨の立法は、憲法21条1項に反せず、合憲であると考える。以下、理由を論じる。 2 報道関係者が犯罪被害者等に対して取材等を行う自由は、表現の自由ではないものの、21条1項の趣旨か…

令和2年度 予備試験 商法 解答例

解答例 第1 設問1(会社法は法名略。) 1 Bの乙社に対する損害賠償責任の追及 (1) Bの会社法上の損害賠償責任の有無 ア Bは、本件買取りは直接取引(356条1項2号)であるにも関わらず、株主総会の承認を経ていないことを理由として、乙社に対して423条1項に…

令和2年度 予備試験 民事訴訟法 解答例

解答例 第1 設問1 1 前段について (1) 第1に、本訴は、不存在と主張する債務の額について特定していないところ、不適法とならないか。 ア 不法行為の損害賠償債務の場合、債務者が損害額を知らない場合があり得、そのような場合に債務の額の特定を要求す…

令和2年度 予備試験 民法 解答例

解答例 第1 設問1(民法は法名略。) 1 CはAに対して、消費貸借契約に基づく貸金返還請求をすることが考えられる。かかる請求は認められるか。 2 Cは、Bに対して、令和2年4月20日、返還の時期を定めないで、100万円を貸し付けた(以下「本件消費貸借契約」…

令和2年度 予備試験 刑事訴訟法 解答例

解答例 第1 設問1(刑訴法は法名略。) 1 ①公訴事実の判決の確定によって、②公訴事実について「確定判決を経た」(337条1号)といえるか。いわゆる一事不再理効の客観的範囲が問題となる。 2 既に前訴で確定判決を経た場合には後訴が免訴判決となる、すなわ…

令和2年度 予備試験 刑法 解答例

解答例 1 甲が、Bに対し、暴力団であるX組組員であることを秘して、Bと暴力団排除条項たる本件条項のあるB所有のマンション(以下「本件マンション」という。))の本件居室の賃貸借契約(以下「本件契約」という。)を締結した行為について、詐欺罪(246条2項)が…

令和3年度(2021年度) 慶應ロー入試 商法 解答例

解答例 第1 設問1 1 XはYに対し、売買契約に基づく代金支払請求をすることが考えられる。 (1) Xは、Aとの間で、2020年2月14日、「Y社発起人A」名義で、Y社の設立を条件として売買契約を締結している。 (2) 本件契約のXの契約相手方が誰かが問題となるが…

令和3年度(2021年度) 慶應ロー 刑事訴訟法 解答例

解答例 第1 設問1(以下刑事訴訟法は法名略。) 1 憲法38条3項、319条2項、3項 第2 設問2 補強法則の趣旨は、自白が被告人による自己の犯行を認める供述であり裁判官によって過大評価されやすい特質を有するところ、自白偏重による誤判を防止する点にある…

令和3度年(2021年度) 慶應ロー入試 民事訴訟法 解答例

解答例 第1 設問1(以下民事訴訟法については法名略。) 1 前段について (1) XはYを被告として消費貸借契約に基づく貸金返還請求訴訟を提起するものと考えられるが、かかる訴えに訴えの利益が認められるか。 ア 将来給付の訴えについては、あらかじめその…

令和3年度(2021年度) 慶應ロー 刑法 解答例

解答例 第1 問題1(以下、刑法は法名略。) ① 60条、181条2項、177条 実行の着手が認められるため[1]。 ② 60条、65条1項、252条1項 占有者は、真正身分であるため[2]。 ③ 60条、199条 積極的加害意思を有し、過剰防衛が成立しないため[3]。 ④ 235条 不法領得…