Q.経歴を教えてください。
慶應義塾大学法学部法律学科卒業
東京大学法科大学院中退
第73期司法修習
企業法務系法律事務所(現在)
です。
Q.予備試験の受験歴を教えてください。
平成28年度(大学3年時)→短答落ち
大学4年生→最終合格
です。
Q.予備試験の成績を教えてください。
短答:憲法23点、行政法18点、民法22点、商法22点、民事訴訟法21点、刑法24点、刑事訴訟法23点、一般教養21点、合計174点(1010位)
論文:憲法E、行政法C、民法D、商法C、民事訴訟法A、刑法B、刑事訴訟法C、一般教養B、実務基礎科目A、総合得点約260点(約300位)
口述:121点(64位)
です。
Q.司法試験の成績を教えてください。
短答:憲法39点、民法52点、刑法48点、合計139点(順位:約670位)
論文:憲法D、行政法E、民法A、商法E、民事訴訟法A、刑法A、刑事訴訟法A、倒産法約60点、合計約400点(順位:約1000位)
総合:総合得点約870点(順位:約900位)
です。
Q.なぜ大学4年で予備試験合格したにもかかわらず、法科大学院に進学したのですか?
一番の大きな理由は、学問的な勉強をもう少ししたかったからです。特に民事訴訟法の研究をしておきたかったからです。
Q.予備試験・司法試験の勉強はいつ頃から始めたのですか?
大学1年生の4月から伊藤塾に通い始めました。4月に体調を崩し、加えて4~6月まで毎月1週間ずつ入院していたおかげで最初からスタートが遅れました。それも相まって、その後、2年の夏ごろから基本書・演習書ベースの勉強法に移行し、そこからは独学ベースで勉強を始めました。
Q.なぜ予備校から基本書ベースに移行したのですか?
元々箇条書きのような予備校本のデザインがあまり自分に馴染まなかったことに加え、基本書が日々の勉強の疑問を解消してくれるため、基本書で勉強した方が個人的に捗ったからです。それからは、論文等も参照することで、深く理解する勉強を意識しておりました。
Q.東大ロー入試の成績を教えてください。
書類審査:適性試験:206点、GPA:3.49、TOEIC:450点
論文試験:公法:82点、民事:81点、刑事:71点
Q.使用していた参考書を教えてください。
(1) 憲法
芦辺信喜『憲法[第6版]』(有斐閣、2015年)(※現在第7版が発売中)
小山剛『憲法上の権利の作法[新版]』(尚学社、2011年)(※現在第3版が発売中)
小山ほか『判例から考える憲法』(法学書院、2014年)
木村『憲法の急所―権利論を組み立てる―』(羽鳥書店、2010年)(※現在第2版が発売中)
横大道ほか『憲法判例の射程』(弘文堂、2017年)(※現在第2版が発売中)
(2) 行政法
櫻井敬子・橋本博之『行政法[第5版]』(弘文堂、2016年)(現在第6版が発売中)
橋本博之『行政法解釈の基礎』(日本評論社、2013年)
曽和俊文ほか『事例研究行政法[第3版]』(日本評論社、2017年)(※現在第4版が発売中)
(3) 民法
佐久間毅『民法の基礎(1)総則[第3版]』(有斐閣、2008年)(※現在第5版が発売中)
佐久間毅『民法の基礎(2)物権』(有斐閣、2006年)(※現在第2版が発売中)
潮見佳男『プラクティス民法債権総論[第4版]』(信山社、2012年)(※現在第5版補訂が発売中)
潮見佳男『債権各論Ⅰ(1)契約法・事務管理・不当利得[第2版]』(新世社、2009年)(※現在第3版が発売中)
潮見佳男『債権各論Ⅰ(2)不法行為法[第2版増補版]』(新世社、2009年)(※現在第3版が発売中)
道垣内弘『担保物権法[第3版]』(有斐閣、2008年)(※現在第4版が発売中)
松久三四彦ほか『事例で学ぶ民法演習』(成文堂、2014年)(※債権法改正未対応)
(4) 商法
田中亘『会社法』(東京大学出版会、2016年)(※現在、第3版が発売中)
伊藤靖史ほか『事例で考える会社法[第2版]』(有斐閣、2015年)
(5) 民事訴訟法
高橋宏志『重点講義民事訴訟法(上)[第2版補訂版]』(有斐閣、2013年)
高橋宏志『重点講義民事訴訟法(下)[第2版補訂版]』(有斐閣、2014年)
勅使川原和彦『読解民事訴訟法』(有斐閣、2015年)
高橋宏志『民事訴訟法概論』(有斐閣、2016年)
(6) 刑法
井田良『講義刑法学・総論』(有斐閣・2008年)(※現在第2版が発売中)
西田典之『刑法各論[第6版]』(弘文堂、2012年)(※現在第7版が発売中)
山口厚『刑法[第3版]』(有斐閣、2015年)
橋爪隆「刑法総論の悩みどころ」(法学教室403-426号)(※現在書籍化)
橋爪隆「刑法各論の悩みどころ」(法学教室427-450号)
(7) 刑事訴訟法
酒巻匡『刑事訴訟法』(有斐閣、2015年)(※現在第2版が発売中)
古江賴隆『事例演習刑事訴訟法[第2版]』(有斐閣、2015年)
Q.自主ゼミは組んでいましたか?
2つほど組んでおりました。
1つは、大学のクラスの友人と、予備試験過去問と司法試験過去問(平成28年~23年)を大学3年の10月から3月にかけて解くゼミを組んでいました。授業がある期間は週1回、春休みは週3回で毎回2問ずつ解いておりました。
もう1つは、大学4年の4月から、慶應ローの過去問(過去5年分)と東大ローの過去問(過去5年分)を解くゼミを組んでおりました。