法律解釈の手筋

再現答案、参考答案、法律の解釈etc…徒然とUPしていくブログ… 

慶應ロー入試 平成30年度(平成29年9月/平成30年4月入学) 民事訴訟法 解答例

解答例 第1 設問1 1 第1に、後訴に前訴既判力が作用し、裁判所は拘束されないか。 (1) 既判力とは、確定された判決の主文に表された判断の通有性[1]をいう。その趣旨は紛争解決の一回的解決という制度的要請にあり、正当化根拠は手続保障充足に基づく自己…

慶應ロー入試 平成29年度(平成28年9月/平成29年4月入学) 民事訴訟法 解答例

解答例 第1 設問1 1 裁判所が、Xの申し立てよりも低い150万円の立退料と引き換えに当該建物明け渡しの認容判決をしたことが、処分権主義(246条)に反し、許されないのではないか。 2 処分権主義とは、訴訟の開始、審判対象の特定、訴訟の終了について当事…

慶應ロー入試 平成28年度(平成27年9月/平成28年4月入学) 民事訴訟法 解答例

解答例 第1 設問1[1] 1 本件では、入院治療費について、裁判所は、Xが申し立てた100万円を超えて、150万円と認定しているところ、処分権主義(246条)に反するのではないか。 (1) そもそも、不法行為における訴訟物の範囲はどこまでか。入院治療費と慰謝料…

独立当事者参加の手筋 (1)-制度趣旨と立法の過誤-

0.事例 1.独立当事者参加の趣旨 2.参加人の不利益 3.40条準用の正当性 ※参考文献[1] 0.事例 【事例1】(対物訴訟事例) XがYに対し甲土地の所有権の確認を求める訴えを提起したのに対し、甲土地の所有権を主張するZが、甲土地の所有権の確認を求め…

慶應ロー入試 平成27年度(平成26年9月/平成27年4月入学) 民事訴訟法 解答例

解答例 第1 設問1 1 裁判所は、Aによる不当な妨害があったかどうかについて、真偽不明の状態にある。このような場合に、裁判所は不当な妨害があったと認定すべきか。証明責任の分配基準が問題となる。 2 証明責任とは、裁判所が、ある要件事実について真…

慶應ロー入試 平成26年度(平成25年9月/平成26年4月入学) 民事訴訟法 解答例

解答例 第1 設問1 1 「Aが甲土地の所有者であったことは認める」との部分 (1) かかる主張が、「裁判所において自白した事実」(179条)にあたり、不要証効が認められるか。 ア 不要証効の認められる「自白」とは、当事者に争いのない「事実」をいう。そし…

慶應ロー入試 平成30年度(平成29年9月/平成30年4月入学) 商法 解答例

解答例 第1 問1 (以下、会社法は法名略。) 1 Yは、423条に基づき、甲社に対して損害賠償責任を負わないか。 2 Yは「株式会社」である甲社の「取締役」である。 3 Yは「任務を怠った」(任務懈怠)といえるか。 (1) 取締役は、会社に対して、委任契約に基…

慶應ロー入試 平成29年度(平成28年9月/平成29年4月入学) 商法 解答例

解答例 第1 設問1 1 株式譲渡の譲渡は本来自由であり、当事者間で有効とするだけであれば、第三者の利益を害することもないため、当事者間では有効と考える。 2 それでは、本件株式譲渡は、会社との関係でも有効か。 (1) 取締役会設置会社における譲渡…

慶應ロー入試 平成28年度(平成27年9月/平成28年4月入学) 商法 解答例

解答例 第1 設問1 1 本件貸付けの効力 本件貸付は直接取引(会社法(以下法名略)356条1項2号)にあたるにもかかわらず、Yが取締役会の決議を経なかったことを理由に、本件貸付けが無効とならないか。 (1) 本件貸付けが直接取引にあたるか。 ア 直接取引…

慶應ロー入試 平成27年度(平成26年9月/平成27年4月入学) 商法 解答例

解答例 第1 設問1 1 事前の措置について (1) 株主であるXは、303条1項に基づき、Y社に対して「取締役の選任」について株主総会の目的とし、かつ、自己を取締役候補者に挙げることを請求することが考えられる。 (2) XはY社株式を80万株有しており、Y社発…